優先順位

こんにちは。東京主信仰教会のなおこです。
4月になり、入学式を迎えた人たちも多いのではないでしょうか。
入学おめでとうございます。
新しい段階に進むみなさんに、神様がたくさんの祝福を与えてくださることを心から願います。

ある大学教授の話

今日お話しするのは、私がまだ大学生だったころ、教会の先輩(その時すでに社会人)から話された逸話について話します。
とても有名な話なので、もしかしたら聞いたことのある人もいるかもしれませんね。

ある大学の教授が新入生を前に話をしました。
教壇の上に大きな壺を置きました。そのあと大きな岩をその壺の中に入れて、そのあとに小石をざらざらと壺の中に流し入れました。
そのあと、大学教授は学生たちにこう聞きました。「壺はいっぱいになっただろうか」
すると一人の学生が「はい。いっぱいになっています。」と答えました。
すると大学教授は「いいや、違う。」と答えて、砂利を入れ始めました。
壺に砂利をいっぱいに入れて、再び「壺はいっぱいになっただろうか」と問いかけると、一人の学生が「いいえ、違うと思います。」と答えました。
大学教授は「その通りだ。」といって、その次に砂を取り出し、砂を入れ始めました。
砂で壺を満たすと、大学教授は再び「この壺はいっぱいになっただろうか。」と学生に聞きました。
さすがにもう入らないと思って学生は「もう満杯だと思います」と答えるのですが、最後に大学教授は水を取り出して、壺の中になみなみと注いでいきました。

大学教授はこれの後に、「何が言いたいか、わかるか。」と学生たちに尋ねました。
すると一人の学生が「予定がいっぱいでも、努力すれば、詰め込むことができるということだと思います。」と答えたのですが、大学教授は「それは違う」といって、学生たちに向かってこう話し始めました。
「この壺は人生だ。物事には優先順位がある。大きなものから順に入れなければ、後から入れようとしても入らないということだ。」

人生において大事なもの

人生において最も大事なものは一番最初に入れること。さもないと大事なものはもう二度と戻りませんよ。そういう教訓が込められているお話でした。
大学を卒業してもう何年もたちますが、この逸話は好きで、いつかこれを書きたいなと思って、この4月のタイミングで書いてみました。
大学生。もちろんすべての大学生がそうとは言いませんが、日本の大学生は高校の時までのような忙しさもなく、社会人になってからの忙しさもない、すごい特殊な期間だと思います。この期間に何を思って何を大事にして何を行っていくのか。本当に人生を左右する期間だと思います。

私は大学生のときに聖書の話を聞くようになり、人生において、人として生きていくために何を大切にして、何を優先にして生きていくべきかということを学びました。
そしてそれが今の生活に生かされている部分が大きいです。
もちろん自分の考えが強くて失敗することもありますが、意識するのか否かで結果は大きく変わっていきます。

祖母、96歳

私の祖母が今週96歳の誕生日を迎えました。
5年前に骨折してしまったときに、もう長くないかも、と思っていましたが、幸いにも退院して元気になり、それからも年に3回くらいは祖母宅(新幹線で4時間の距離)へ行っていました。ですがこのコロナの影響で1年半会っていません。すぐにでも会いに行きたいですが、東京から来た人と接触すると2週間デイサービスに行けなくなったりすることもあったり、またほかの理由もあり、帰省は自粛しています。
あぁ、会いたいよう。

祖母にはできるだけ長く生きてほしいと願っていますし、もちろん自分自身も長く生きたいと思って健康管理をしているつもりです。
長く生きるだけではなく、いい人生を生きたいと思っています。
だから、何を考えて何を優先にする生き方をするのか。これはとても大切なことだと思います。

入学おめでとうございます。

新入生のみなさん、これから進む道において、たくさんの祝福が注がれますことを願います。
もうすぐGW。それまでは緊張の糸をぴんと張った状態で、GWはその糸を少し緩めて休ませて、また5月からも元気に過ごしてくださいね。
まだ壺には何でも入れられるようなスペースがありますから、どうぞ、大事なものは先に入れてください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です